2009年5月24日日曜日

障害者を雇用している手作り餃子の店 in 福岡


福岡に餃子専門店「黒兵衛」という店がある。その経営者である執行さんがやっているお店「どんぐりころころ」は金曜日のみの営業。

どんぐりころころ」では障害者の作ったパンと餃子が販売されている。また、障害者支援の相談所としても運営しているそうです。

九州に一度も行ったことがない私が福岡の餃子屋さんの紹介をしているのは、高校時代の友人がやっているお店だからです。東京で育った彼女がご縁があって福岡に移り住み、餃子店の女将さんとなりました。


高校時代は大人しくて、自分の意見がちゃんと言えるの?っていうくらい頼りなげな印象の子でした。でも、芯は強く、志のある人でした。大学で福祉を学び、東京の世田谷で就学前の障害児の施設で働いていました。

その頃の私は障害のことなど何も知らず、ただただ、偉いなあ。とか、すごいなあ。と彼女のことを感心するばかりでした。その時、彼女から自閉症の話を聞いたことを覚えています。当時、まだ一般人の知識では自閉症は後天的な原因(親の育児放棄やイジメなど)で自分の殻に閉じこもる障害のようなとらえかたをされているような時代だったようです。でも、先天的な障害であることを彼女が話していたのを後に娘を持ったとき、改めて振り返ったのでした。

その後、彼女は千葉の房総にある大人の障害者施設へ転勤となりました。東京では通いで昼間の時間帯だけの勤務でしたが、今度は障害者もスタッフもずっと一緒に生活しているようなものです。夜、誰か1人がパニックを起こすと他の障害者もパニックを起こす。重労働なのにスタッフの数は足りない。大変なストレスを抱えているようでした。
(うん十年前の私の記憶なので多少記憶違いがあるかもしれません)。

結婚、子育てと新しい生活が始まり、お仕事は中断。いつか、また福祉の仕事をしたいと言っていました。九州に行ってからは、なかなか会うことも連絡することも少なくなりました。当時はメールなどなかったので、電話で話すくらいだし、九州は遠かった。

私がアメリカに移ってからはますます縁遠くなってしまっていたけど、先日ふとどうしているかな?って思い、前に教えてもらっていた「黒兵衛」のWEBで障害者支援の活動をしていることを知り、連絡を取りました。すごく頑張っている様子が伝わってきました。

障害というものに縁がないと思っていた私が自閉症児の母となり、餃子店の女将さんとして活躍している旧友が昔の志を忘れず、また福祉の活動をしている。これも、ご縁ですね。

泉、私も頑張るよ!

2 件のコメント:

  1. 餃子おいしそうですね~。
    障害者の支援というのは、できそうでできないですよ。
    お友達は若い頃から、しっかり障害者と向き合っているから、応援してらっしゃるのでしょうね。
    福岡では、食べに行くのは難しいけど、がんばっている方が、いらっしゃることを知ることができて、良かったです。

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  2. tomoさん

    私も障害児を持つまでは障害者の方々と接する機会を自分から持つことはなかったです。彼女のような方々に支えられ、障害者も働く機会が与えられることはとっても有り難いことです。

    餃子はお取りよせ出来るらしいけど全国OKかな?
    私も日本へ行くことがあったら是非頂きたいです。

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