2008年11月11日火曜日

One-drop rule

アメリカ大統領に選出されたObama氏はケニア(アフリカ)人のお父さんとアメリカ人(White)のお母さんの間にアメリカ(ハワイ州)で生まれたことは皆さんもご存知のことと思います。ハーフなのにどうしてBlack、Blackと言うの?という疑問をいだく方も多いようですが、これはアメリカの「One-drop rule」から来ているのです。

昔、まだアメリカで奴隷制度があった頃でも、白人と黒人の血をひく子供が生まれてきました。その時、いくら白人の血が入っていようと黒人の血が一滴でも入っていたら奴隷とすることが出来たのです。

そして未だに黒人の血が少しでも入っていたら黒人と呼ばれるのです。

女優のハル・ベリー(Halle Berry)もお母さんは白人(イギリス人)ですが、アフリカ系アメリカ人で初のアカデミー・アワードを取った人とされてます。

「One-drop rule」は黒人に限らず有色人種全てに該当します。アジア人も、ラテンもアラブもネィティブアメリカンもです。そう言えば、Tyraがやっている America's Top Modelで白人の父と日本人の母を持つ女性が参加していましたがアジア人とみんなから言われ、「私のお父さんは白人だ!」って言ってたのを観たなあ。

40数年前の1964年に公民権法が出来るまでは南部の州ではレストランで座る席も別々、デパートの入り口も別々、公共の乗り物も別々、住んでいる地域も別だったそうです。フロリダに住んでいた時、この街もそうだったのだと大学の先生から教わりました。

そして2000年だった当時のことです。白人の家でメイドをやっていた黒人女性がいたそうです。雇い主の奥様は親切な方で車を持っていない彼女を家まで送ってあげることにしました。が、彼女は家よりかなり手前で下ろしてくれと言ったそうです。理由は白人の車に乗っているところを近所の人に見られたくないから・・・。

ラッキーなことに私達はアメリカでも有色人種が50%以上のエリアに住んでいるので普段はあまり差別を感じてません。幸せなことです。そして、これからのアメリカに期待したいですね。

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