2010年11月13日土曜日

Japanese Americanを題材にしたドラマ「99年の愛」

Japanese Americanを題材にしたTBSのドラマ99年の愛」を観ました。

約100年ほど前からアメリカに移住したり、出稼ぎに行った日本人が差別を受け、大変な苦労をされてきたことがよく伝わりました。

特に日本が真珠湾攻撃をした後は、日本人/日系人(アメリカで生まれた2世も全て)は、収容所に入れられてしまいました。

1943年には「忠誠登録」と言って、強制収容所にいる日系人の忠誠心を試すアンケートが行われました。そのうちの27番の質問は、2世の者がアメリカ軍入 隊の意志があるかどうか。28番の質問は、アメリカ合衆国に忠誠を誓い、日本国天皇への忠誠を「破棄」するかというものでした。Noと答えた場合は日本への強制送還の覚悟が必要でした。

そしてYesと答えた2世は軍隊に入隊したのです。442部隊という日系人で編成された米軍の部隊が、ヨーロッパでドイツ軍に囲まれ孤立したテキサス大隊を救助しました。211名を救助するために約800名が死傷したそうです。

日本のTBSで5夜連続で放送され、既に終わってしまったのですが、機会があったら多くの方に観て頂きたいドラマでした。

私が住むサンノゼも古くから日本人街があったところで、日系人の方々が数多く暮らしていた街です。今はもう3世、4世の世代ですが、実際に戦争中、収容所暮らしをされた経験を持つお年寄りに、お友達が数人います。

普段あまり戦争の話をすることはないのですが、以前ちらっと戦時中の話題が出た時、アメリカで生まれだが戦時中日本に戻っていた方とアメリカで収容所に入っていた方(両方とも現在80代後半)の両方のお話を伺いました。日本は食べるものもなく、貧しくてとても大変だったと。アメリカに残られた方は収容所暮らしとは言え、食事も食べられたし、収容所の中は安全だった。日本にいた人は大変だったよね・・・と言ってました。

はたして日本に戻ったのとアメリカに残ったのとどちらが良い選択だったのでしょう?

もののとらえ方は人それぞれ。アメリカに残った方達はアメリカで生まれたアメリカ国民であっても、人種差別を受け、家を追われ(約一週間で財算も整理して身の回りの物だけを持って収容所に入ったそうです)、想像を超えるご苦労をされたと思います。日本での生活も大変だったと思います。

戦争のない、平和な世界を築いていくために、戦争の貴重な体験談を伺って、子供達にも伝えていきたいと思います。

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